悪童日記

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

珍しく海外文学です.父親に勧められました.確かに面白かった.そして一番最後の最後の一文,驚きのラストでした.続編に思わず手が伸びる.

戦時を舞台とした作品はほとんど読まないので,新鮮でした.作品中には明示されていないけど,ある時代のある国が想定されているのは,解説を読まなくても何となく分かる.しっかり解説されているのでよく分かった.もっとこういった時代背景の元で書かれた作品を読むべきかもしれない.

主人公の双子の賢さ,一貫した信念は不気味ですらあるけど,夢中になって読んでしまう.「個々の章はおおむね一幕の寸劇風に構成されている(解説より)」ので,短い通学時間に読んでいる私にはとても読みやすい.
これでまだ三部作の一作目.この後どうストーリーが展開していくのか非常に楽しみです.